アメリカ病 American disease 2004 7 26
アメリカが、「テロとの戦い」を続けている限り、
アメリカの衰退は、止まらないでしょう。
それは、こういうことです。
「テロとの戦い」は、経済改革よりも優先するでしょうし、
経済改革を推進すると、「テロとの戦い」はできなくなるでしょう。
つまり、「テロとの戦い」は、経済的な採算性を度外視しないと、できないということです。
しかも、地球上から、すべてのテロリストをなくすには、永遠の時間がかかるでしょう。
つまり、テロとの戦いは、永遠に終わらないでしょう。
そして、アメリカの衰退は、永遠に止まらないでしょう。
要するに、アメリカは、「終わりなき戦い」を始めてしまったのです。
しかし、現状では、「テロとの戦い」という看板を掲げないと、
アメリカを、ひとつの国として、まとめることはできないでしょう。
今のアメリカは、共和党支持者と民主党支持者の間の溝は、限りなく深くなってしまったのです。
ああ、自由の国、アメリカよ。
そして、寛容の国、アメリカよ。
アメリカが消えていく。